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’98 FLSTC オーバーヒートの果て

Kさん、途中経過ですが、作業が進むたびに状況が悪くなっています。

P1040442.JPGまず、エンジンを下ろす所から始まります。通常この姿にもなかなかお目にかからないです。

P1040427.JPG P1040395.JPG右の写真でわかります?この時点で、鉄の残骸が・・・嫌な予感が全開です。

これからいよいよクランクを割ります。

P1040430.JPGクランクの中身はこんな感じで意外とシンプルなものです。

P1040431.JPG P1040433.JPG

左写真がフライホイールで穴が開いている所近辺が焼けて色が変わっているのが分かります。

右写真がコネクティングロッド(コンロッド)ですが、クランクピンベアリングが完全に破損しています。

この破片や、破片により削られた物がカムの所やエンジン全体に回っていたと思われます。

もちろんコンロッド自体も焼けて色が変色しています。

このベアリングの破損がガタガタしていた(異音)原因です。

P1040437.JPG P1040436.JPGフライホイールのレース部ですが、左側はまだ打ち変えたりなどしたら修復可能ですが、右側はフライホイール自体が削られて修復不可な状態となっています。

残念ながらここまでなるとフライホイールをアッセン交換する事となります。

このような状態になった最大要因は完全にオーバーヒートだと思われます。

こうならない為にいつも言っていますが、最低でもオイル、オイルエレメントは純正を使用して下さい。

夏は特にですが、渋滞に巻き込まれないで下さい。

オイルチェックランプが点き出したら止めて冷やすか、スピード出すなどして現在の状況を回避して下さい。

異音等、変な音が出てきたらハーレーの知識のある方に見せて下さい。

なってからでは手遅れです。費用が高くなるだけです!

油断したり、なめてるかかると次はあなたですよ!